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「帰宅したい理由はなんですか?」 :: 2011/05/14(Sat)

東日本大震災:福島第1原発事故 電話窓口、初日にパンク 一時帰宅、希望者殺到

今日、伯父宅に、伯父と母の従弟夫妻が遊びにきた。
双葉町(原発から約3.5キロ)の人たちで、現在、福島市内に避難している。
60代前半の夫婦。
時々来て、おしゃべりに花を咲かせていく。

夫妻は、地震の当日に避難指示が出て家を離れて以来、
一度も自宅に戻っていない。
まさしく、着の身着のままに避難してきた。
自宅は、屋根瓦のぐしが落ちたままになっていて、
ブルーシートもかけられず、
放射線と雨漏りが心配だという。
玄関も歪んでしまっていて、やっとの思いで鍵をかけてきたそうだ。
着替えも位牌も何もかも置いてきてしまっている。

今回、コールセンターが開設されたので、
昨日、奥さんが電話をかけたそうだ。
これが、何度かけても話中でまったくつながらない。
朝からずーっとかけ続けて、
何時間もかかってようやくつながった。
オペレーターは、どうやら、地元の人ではないらしかった。
「双葉町です」と言ってもピンと来ないようだったという。

その電話の中で、住所や名前を聞かれたあと、

「帰宅したい理由はなんですか?」

と聞かれたそうだ。
奥さんはびっくりして、怒りがこみ上げて、
でも言葉にならずに、電話口で涙がこぼれたそうだ。

そういうマニュアルになってるんだろうか。
だとしたら、誰だそんなマニュアル作った奴。


何の目的のコールセンターなのよ。
誰のための一時帰宅なのよ。
みんな、どんな思いで電話をかけていると思っているのか。
どんな思いで、つながらない番号を何度も何度もリダイヤルし続けていると思っているのか。
やっとつながったら
「帰宅したい理由はなんですか?」
って・・・・・

川内村の人たちは、帰る前に誓約書を書かされたという。


起こってしまった事故は仕方が無い(いや全然仕方なくなんかないけど)
せめて、一日も早く収束して、元の町に戻れることを願っている。
私たちには、物理的には、待っていることしか出来ない。

せめてもう少し、
被災者の心情に寄り添う対応ができないものなのだろうか。
メディアでだって、散々、心のケアが大事だって言っているではないか。
ある日突然、家から出ろと言われ、戻っちゃダメと言われ、
そんな状態が2ヶ月以上も続き、
やっと帰る機会が出来ると思ったら
「帰宅したい理由は何ですか」って・・・・


私は電話をかけるのはまだこれからだけど、
私も聞かれることになるんだろうか。
「帰宅したい理由は何ですか」って。
これに答えないと、家には帰れないのだろうか。

まぁ私は、警戒区域になる前に
実は3回ほど家には戻っていて(ちゃんとスクリーニングも受けて異常なしです)
貴重品も着替えも、このパソコンも持ってきているから
切羽詰っているわけではないのだけど。
それでも、今は絶対に入れない家に入れる機会、
しかも次がいつになるか、というか次があるのかどうかも分からないのだから
持ってきたいものはまだまだたくさんある。
出来ることなら、ドラえもんのスモールライトで家ごと小さくして持ってきたい。
避難している人、みーーーーんなそう思っている。
思っているんだよ。




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No title

「帰宅したい理由は何ですか」
と聞かれたら、
「一時的に転居するように要請されました。
自宅にあるすべての動産を移動せざるを得ません。
そのための費用と移動手段は東電が責任をもってくれることになっています。
一時的転居先の住居についても東電が責任をもってくれることになっています。」
などと答えてみましょう。
  1. 2011/05/16(Mon) 23:07:41 |
  2. URL |
  3. 774 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

774さんへ

コメントありがとうございます。
私が電話したときは、この質問はありませんでした。
改正されたのか、人によって聞き方が違っていたのかはわかりません。
電話に出た人はとても丁寧に対応してくれました。

警戒区域に突然「入りたい」と言ったら理由を聞かれて当たり前ですが、
一時帰宅の申し込みを受け付ける電話で「理由はなんですか」
というのはとてもひどい、そしてマヌケな質問だと思いました。
役所の人たち、てんてこまいで一生懸命やってくれているのはよくわかるのですが
これはないだろうと思ったので記事にしました。
  1. 2011/05/19(Thu) 22:10:10 |
  2. URL |
  3. とら #-
  4. [ 編集 ]

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